「南会津(清酒)」が地理的表示GIに指定されました
GI認定酒が決定しました
令和7年度

令和7年5月16日に、GI南会津認定酒を決定する審査会が行われ、
審査を受けた4蔵元の清酒全10種が、生産基準を満たすGI認定酒として認定されました。
※「GIマーク」シールが付された日本酒がGI認定酒の目印です。
«ラインナップ»写真左から
1.ロ万 純米大吟醸酒 原酒一回火入れ(花泉酒造)
2.山の井 幽天(会津酒造)
3.皐ロ万 純米大吟醸 一回火入れ(花泉酒造)
4.純米吟醸 会津(会津酒造)
5.十ロ万 純米大吟醸 一回火入れ(花泉酒造)
6.南山 純米吟醸(開当男山酒造)
7.國権 山廃純米吟醸酒 福乃香(国権酒造)
8.純米酒 会津(会津酒造)
9.開当男山 特別純米酒 夢の香(開当男山酒造)
10.國権 特別純米酒(国権酒造)
令和6年度
令和6年9月12日に、GI南会津認定酒を決定する審査会が行われ、
審査を受けた4蔵元の清酒全7種が、生産基準を満たすGI認定酒として認定されました。
«ラインナップ»写真左から
國権 特別純米酒(国権酒造)
國権 山廃純米吟醸酒 福乃香(国権酒造)
山の井60(会津酒造)
純米酒 会津(会津酒造)
ロ万 純米大吟醸酒 原酒一回火入れ(花泉酒造)
開当男山 特別純米酒 夢の香(開当男山酒造)
南山 純米吟醸(開当男山酒造)
「南会津(清酒)」がGI指定となりました
令和6年8月30日付で、地理的表示「南会津(清酒)」が指定を受けました。
これは、全国17例目の指定で、福島県内では初めての指定となります。
また、小規模自治体、町単独での指定は、「全国初」となります。
今後、9月に官能検査に合格したものが「GI認定酒」となり、GIマークが印された4蔵元の日本酒が出回るようになります。
「南会津(清酒)」GIロゴマーク
今回地理的表示GIの指定を受けた地理的表示南会津管理協議会と南会津町長。左から:渡部景大社長(会津酒造株式会社)、細井信浩社長(国権酒造株式会社)、渡部正義町長、渡部謙一蔵元(開当男山酒造)、馬場秀樹常務取締役(花泉酒造株式会社)
地理的表示GI
酒類の地理的表示制度は、酒類の確立した品質や社会的評価がその産地と本質的に繋がりがある(主として帰せられる)場合において、その産地名を独占的に名乗ることができる制度です。
酒類への地理的表示の使用は、正しい産地であるかどうかを示すだけでなく、その品質についても一定の基準を満たした信頼できるものであることを示すこととなります。
(引用:国税庁GIパンフレット)
管理機関
町内4蔵元で構成されています
管理機関の名称:地理的表示南会津管理協議会
住 所:福島県南会津郡南会津町界字中田646-1(花泉酒造株式会社内)
電話番号:0241-73-2029
<構成メンバー>
会 長:細井信浩氏( 国権酒造 )
会 員:渡部謙一氏( 開当男山酒造 )
会 員:渡部景大氏( 会津酒造 )
事務局:星誠氏( 花泉酒造 )
生産基準
GIの名称:南会津
産地の範囲:福島県南会津郡南会津町
酒類区分:清酒
主な生産基準:酒類の特性について
南会津の純米酒は、総じて、口当たりがやわらかく、米由来の優しい甘みと南会津ならではの水質と醸造環境(豪雪)によって酵母の特徴であるフルーティーさが引き立てられ、後味がすっきりとしている点に特徴がある。
色は透明から淡い金色である。
特に、純米大吟醸酒や純米吟醸酒は、口に含むと、口の中に上品な甘みがやわらかく広がり、リンゴやメロンといった果実を思わせる爽やかな香りも感じられる。また、甘みと香りが調和することにより、すっきりとした余韻が楽しめる。
口当たりがやわらかく、後味がすっきりした南会津の純米酒は、塩蔵によって保存された山菜やキノコを用いた料理と一緒に楽しめる食中酒として、古くからこの地域の人々に好まれている。また、特産品である南郷トマトや会津田島アスパラガスを用いた煮びたしや天ぷらなど、心地よい酸味や苦味と油分が調和したコクのある料理とも非常に相性が良い。

主な生産基準:自然的要因
南会津町は、日本の東北地方(本州北部)の一番南側に位置する福島県内行政区で、栃木県那須塩原市や日光市に隣接している。
南会津町の総面積(886.47㎢)の約9割は森林で占められ、越後山系から連なる帝釈山(約2,060m)をはじめ、四方を急峻な山々に囲まれた豪雪地帯である。
この地域は太平洋に注ぐ利根川水系男鹿川と日本海に注ぐ阿賀野川水系阿賀川の分水嶺に近く、阿賀川(別名:荒海川)や伊南川の上流域に位置していることもあり、ミネラル分の溶け込みが少ない平均硬度約30.3(mg/L)の豊富な軟水が供給されている。この軟水を仕込水に使用することで、酵母の発酵が穏やかに進み、口当たりがやわらかく、上品な甘みの酒質が形成される。
この地域は、年間降雪量が9mを超える豪雪地帯であり、最低気温がマイナス10度以下となることもある。一方で、夏場の昼夜の寒暖差が大きく、豊富な雪解け水があることから、福島県所縁の酒造好適米「夢の香」をはじめとする米作が盛んに行われており、米の旨味が感じられる原料米が産出されている。
また、冬場は、酒蔵に降り積もった雪が天然の断熱材となることから、外気の影響を受けにくい。このため、酒蔵内部の温度が一定に保たれることから、繊細な温度管理が必要な酒造りに最適な環境となっており、この環境によって酵母の良好な働きが促され、フルーティーな香りを醸し出す一因を成している。

主な生産基準:原料
1. 米及び米こうじに、産地の範囲内で収穫した米(注)のみを用いていること。
(注)農産物検査法(昭和26年法律第144号)により3等以上に格付けされたものに限る。
2. 水に産地の範囲内で採水した水のみを用いていること。
3. 酒税法第3条第7号イに規定する「清酒」の原料を用いていること。
活動内容
町では、GI指定を祝し会津田島駅前に懸垂幕を掲げました。
この記事に関するお問い合わせ先
商工観光課 商工振興係
〒967-0004
福島県南会津郡南会津町田島字後原甲3531番地1
電話番号:0241-62-6200
ファックス:0241-62-1288
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更新日:2025年05月16日