* ベヒシュタインのピアノ *
ベヒシュタインは、世界三大ピアノのひとつであり、 1853 年に、カール・ベヒシュタインによってベルリンで創業されたピアノのストラディバリウスと呼ばれている名器です。
ベヒシュタインピアノの特徴は、ひとつひとつの音が濁らない分離感、音の立ち上がりの早さにあり、その澄みきった透明感と非常に密度の濃い音色にあります。
このベヒシュタインピアノの響きは、ピアノ音楽に革新をもたらしたドビッシーやリスト、シュナーベルを始め数多くの偉大な音楽家から絶賛され、今も多くのピアニストに愛され続けております。中でも、ウィーン三羽鳥と讃えられたイェルク・デームス氏は最も熱烈なファンのひとりですが、デームス氏がこのホールのピアノ(ベヒシュタインD型フルコンサート用グランドピアノ)をコンサート( 2006 年 10 月 8 日開催)のリハーサルで始めて弾いた際、彼の予想を大きく上回る透明感のある伸びやかで重厚な音色に、驚きのあまりしばらくピアノに見入ってしまったというエピソードも残っております。
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